一面のコスモス畑 大野町・10月
ここは、音もしない人もいない。
背丈ほどある立派なコスモスが、無造作に密集して咲いている。

こざと公園から1.8km、自転車で8分
この辺り以前は水田だったそうだ。
畑の間の草の生えた農道に立つと、子ども時代に夢中で遊んだ田舎の感覚を思い出す。

●このコスモス畑
場所は市川大野高等学園の北側、あたりには休耕田が広がる。その一部を市川市が地権者の協力を得て「小川再生親子ふれあい農園」を設置、当畑はその一角に位置する。
育てているのは「いちかわ大野・れんげプロジェクト」というボランティア団体。かつては春になると田んぼに「れんげ」の花が咲いた風景が見られた、そんな風景の再生と市民の憩いの場になるようにと活動し、今はれんげの連作障害でコスモス畑にしているそうだ。
●小川再生親子ふれあい農園
地域の生態系(生きものの生息・生育環境の質、種多様性)を守ることを目的とした、水と緑のネットワーク事業の一環となる事業。市川市が運営する「市川米っ人くらぶ」により、田植えや稲刈りだけでなく、稲作に関わるさまざまな作業や野菜づくりを、親子で体験する稲作体験学習が行われている。
●広域水域体系
この辺りの水耕田の水は、長田谷津(市川の尾瀬とも呼ばれている大町自然観察園がある)の湧水から用水されている。
長田谷津は全長1.9㎞、湧き水の流れが網の目のように広がる湿地帯で、その入口付近に当小川再生親子ふれあい農園がある。長田谷津の北側の台地は梨畑などの農地となっており、土の地面が雨水の地下へのしみ込みを支えている。
